
事情はさっぱりわからないけど、ジェノヴァの港で足止めされた小包。
でもとりあえず彼がうまく書いてくれた、というから、多分2,3日で届くんだろう、と思っていた。
私だけでなく、彼もそう思っていた。
が。
大体、誰に任せたってそうそう簡単じゃないんだって。どううまく書いたか知らないけどさー、日本じゃないんだから、イタリアは。イタリア人でもわからないのかねえ。
彼には悪いけど、私は本気でそう思った。
家にいつも人がいるとは限らないので、張り紙を玄関前に張った。
だが、待てど暮らせど小包は届かない。
1週間たった。2週間たった。
・・・やっぱり来なかった。
これじゃあ、クリスマスに間に合わないかも。
いや、本当に日本に送り返されたんじゃないのか?
もしかして行方不明になったとか、盗まれたとか?????
悪い予感は当たってしまった。
でも、最悪からは免れた。
クリスマスの当日、ポストに一枚にはがきが入っていることに気がついた。
配達されたのは2,3日前らしいが、私たちは数日間そのことに気づかなかった。だって家からポストまで遠いんだもん。
そのはがきには、「町の郵便局に中国語の小包が届いている」との記載。
・・・ちゃんとGiapponeって書いてあるだろうが。ま、細かいことは良いけどさ。
せっかく届いたことが判ったものの、クリスマスは休日、26日も休日。
しかも26日は私が日本に戻る日・・・。
ってことは。
「また戻ってくるまでおいて置いて。その時に開けるから」
なんと、9月末に出した小包は、11月末にジェノヴァに着いた。そこまでは2ヶ月、順調に着ていたにもかかわらず、その後家に来るまで1ヶ月かかり、日本からは3ヶ月以上かかって届いたわけ。
船便事情で来なかったんなら判るけど、イタリアで1ヶ月もかかるなんて・・・。
あああああ、もうっ。

日本に戻ってから、小包が本当に家に届いたか聞いてみた。
家にはちゃんと持ち帰れたけど、あまりに箱が汚かったので、新しい箱に入れ替えた、とのこと。
「じゃあ、自分の物がどれかわかったでしょ。着てもいいよ」
「いいよ、戻ったら一緒に開けようよ」
実は、そんなこんなで彼から私へのプレゼントもお預けなのだ。
何ヶ月遅れかのクリスマス、何かちょっとしらけるけど、行方不明になったよりまし、と思うかねえ・・・・・。やれやれ。

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相方に名前がないと、書きにくいので名前を書いておく。
彼の名前はMaurizio、という。
そのまま読むと、「マウリッツォ」だけど、この「マ」は限りなく「モ」に近い「マ」、と発音する。
家では彼は「モリ」と呼ばれている。
もしかして「マウリ」と言っているのかもしれないけど、私には「モリ」、もしくは「モーリ」としか聞こえないので、ここでも「モリ君」と書いておく(時々気まぐれで「モーリ君」になるかも)。
さて去年秋、私は日本に一度帰った。そこで彼へのクリスマスプレゼントと自分のものを詰めて、10kgのダンボールを船便でイタリアに送ることにした。
うちの近所の郵便局は、イタリアに郵便物を送るのを非常に嫌がる職員が一人いる。
「ああいうお国ですからねえ。何もないとは言えないですからねえ」
そんなあんた、イタリアにいた訳でもあるまいに。
でもイタリアの事情がわかっているから、妙にこの言葉に納得してしまい、
「そうですよねえ、確かに」
と、つい答えてしまう。
だって、本当に中身を抜かれたことあったんだもの。一度だけど。
一度でも十分か。
とにかく、郵便局はものを輸送するのに最高の方法ではないことは確かだ。
だけど、経済的に送ろうと思ったらやっぱり郵便を使うしかない。
荷物を持っていった日、たまたま「イタリアに郵便を送るのを嫌がる人」はいなかった。
最高早くて2ヶ月、遅くて3ヶ月で着きます、といわれて「それじゃあクリスマスには間に合うな」と安心していたのが甘かった。
やっぱりイタリアはイタリアだった。
2ヶ月経って着かなかった。
やっぱり3ヶ月目に来るか、と思ったら、一枚のはがきが家に届いた。
その時私はたまたまミラノにいて、家にいなかった。それがアダになった。
モリ君から電話が入った。
「小包に何が入ってるの?」
「何って、服とか色々」(その時はまだプレゼントが入ってる、とは言えなかった)
「いくら分?」
「書いてある通りに入ってるよ。なんで?」
「何か問題あるらしいよ、ジェノヴァでとめられているらしい。中身のことがはっきりしないと、送り返すって言うんだ」
えーなんでよ、そんな特別なものを入れてるわけじゃないのに。
一体私が何をしたんだ、って。
電話でブーブー言うと、
「わかった、良いように書いておくからまかせて」
とモリ君は言ったので、とりあえず安心した。
それが甘いんだ。イタリアはそんなに簡単じゃない。
<明日に続く>

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今まで書いたことなかったけど、相方がいる。
イタリア男である。
彼のことは「ポテンティーノ城」の中で、時々すでに登場させているけれど、それが誰か知っているのは、私の家族と友人一人だけ。
ついこの間まで、
「絶対に別れる」
と思っていたので、先のことはわからない。
けれど、関係が続く限り相方とのことも書いてみることにした。
こやつ、インターネットとはまるで無縁の生活をしているので、どうして私がこんなにインターネットにこだわるのか、ちっとも判ってくれない。
インターネットがあれば、国際電話だって気軽にできるし、便利だし、日本の家族とも気軽に連絡取れるんだから、なんて言ってもあまりピンと来ていらっしゃらない。
今回、パケットが使えないことが判り、絶望の淵に落とされた私。
やつを逆恨みさえした。
別れてやる、と本気で思った。
だけど、うまくしたもので、ないならないなりに暮らしちゃうのよねー。
考えてみたら、こんな便利なものはこの間まで世の中になかったわけだから。
ただ、やっぱり日本の友人とのやり取りはできなくて、ちょっとさびしい。
そんなことで、メールはもちろん、イタリアでブログはまったく触れず、日本に帰ってきたとき、まとめて書いて載せている。
だから毎日の更新は無理、今の話を載せるのは無理なわけ。
あーどうか、一日でも早く相方が家に電話線を引いてくれますように!


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月曜から金曜まで連載しているのは2005年の話で、以前「アメ○×」さんで書いていたものを、消えてしまった写真を加えながらこちらに移動しているもので、以前「ア○ブ×」で読んでいた人は、
「またか」
と思われているかもしれない。
大体、タイトルが「スローライフ」だとか「イタリアン」だとか言っているくせに、書いていることはイギリス人の話だとかアメリカ人だとか、それ以外の国の人ばかりである。
イタリアらしい話はあまりしていないし、スローライフの面白さも恐ろしさも、今のところ特別触れていない。
なんせ「ポテンティーノ城」という特殊なところとめぐり合ってしまい、しかも長居してしまったので、なかなか話が先にすすまないのである。
しかも更新がマメでない。
毎日書けば話も進むだろうし、今の話を書けるだろうに、そうは行かない事情がある。
まず大きな要因は、インターネット事情の悪さ。
ブログを更新するとき、あまり人のうちで人のコンピューターを使いたいとは思わない。
ポテンティーノ城にもコンピューターはあるが、正直、
「良くこのようなものを使いこなせるな」
と思うような代物で、人のものだからということ以前に、使う気が最初からない。
今まではインターネット・ポイントを利用したり、仕事場にあったときは利用させてもらったりしていたが、最近は田舎に引きこもるようになってしまい、そういう便利な場所に出向かなくなった。
今暮らしている家は電話線もなく、家主は今のところインターネットを使うつもりはないらしい。
そこで思い切ってパケット通信に挑戦してみることにした。
ヴォーダフォンの宣伝だと、
「ADSLより断然早い!」
とのこと、それこそまさにこの家で使うのはぴったりだ、と思った。
まずは申し込みをせねばならないので、早速街にでかけ、ヴォーダフォンを取り扱っている店に出かけた。
私が今いる最寄の大きな町はオルビエート。白ワインで有名な所だ。
で、旧市街には行かず、街の外のヴォーダフォン・ショップに行ってみたところ、
「そういうものがあるのは知っているが、ここは代理店だから扱っていない。
ヴォーダフォン・ワン、という名前の店だったら、必ず扱っているけど、オルビエートにあるかどうかわからない。
ただ、ヴィテルボだったら、必ずある」
とのことだった。
ヴィテルボかい。
遠いのう。
ヴィテルボはオルビエートよりずっと大きい街で、大抵のものはそろうが、そこまで出かけるのはちょっと億劫。
でも、ここは妥協できない、と確実にあるというヴィテルボへ。
客でごった返す店で1時間近く並んでようやく390ユーロ(ぐらいだったと思う)で購入、家に帰りインストール、これでやっとインターネットのない生活から開放される!と思いきや・・・
・・・・つながらない。
いや、たまにはつながる。雲がなく天気が良いとき、かろうじてアンテナが1、2本立つ。
だが、そのスピードの遅いこと。
メールを受信するだけで5分以上かかる。「○メブ×」なんてとんでもない。30分つないだって、永遠に見ることができない。
誰だよー、ADSLより早いなんて、いい加減なこと言ったのー。
ようするに、田舎は電話線もアンテナもなけりゃ、衛星も通過しない、っていうことなのね。


















